今回は、デコトラの改造マフラーでおなじみ、TYマフラーの内部構造についての解説です。
TYマフラーとは何か?
そもそもTYマフラーとは、元々はいすゞ自動車の中型トラック、フォワードの前身にあたるTY型に採用されていた純正マフラー(消音機)の事です。
(※いすゞ自動車様より写真を引用。)
映画トラック野郎の全盛期の時代に『これを逆付けしたら面白い音がする』『芯を叩いて抜いたら良い音がする』とトラック野郎たちの間で流行ったそうです。
ですから、TYマフラーとは本来いすゞTY型トラックの純正消音機の事を指し、アフターパーツとして流通しているTYマフラーは正確にはレプリカという事になります。
こちらはトラックショップJETイノウエさんで市販されているマフラーシリーズのTYマフラーになります。
(※JETイノウエ様のカタログより画像を引用。)
(※リング付はかなり前に廃盤になりました。)
TYマフラーの内部構造
続きまして、TYマフラーの内部構造の解説です。
上の写真は、僕が以前長距離トラックの仕事をしていた頃、JETイノウエの古河店に立ち寄った際に店内で撮影させて頂いたTYマフラーのカットモデルになります。
スチールのタイコ本体の中にパンチングパイプが貫通しており、バーリング加工された仕切り板で3部屋に区切られている構造になっています。
尚、一緒に移っているTXマフラーはTYを一回り大きくしたもので、タイコの全長とパンチングパイプの内径が大きくなっています。
こちらも恐らくいすゞのTX型トラックに由来するのだと思いますが、不勉強なのでちょっと判りませんでした。(申し訳ない💦
スポンサーリンク
スポンサーリンク